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FakeDiggerができるまで〜将棋編②〜

私が将棋と初めて出会ったのは、中学二年生の頃だった。
当時、「月下の棋士」という漫画原作のテレビドラマが放送されていた。
駒の動かし方すら知らない私は雰囲気で対局シーンを楽しんでいた。
そのうち、実際に指してみたくなり、ルールを覚えた。
意外にも周りに将棋が指せる友人は多く、対局相手には困らなかった。

ある日、そんなに仲良いわけではないクラスメイトと指す機会があった。
幼少の頃からおじいさんと指していたとかで、かなり強いと噂だった。
結果から言うと、王将たった一枚で私は完敗した。
初心者とはいえ、圧倒的な力の差を見せつけられた。
その後、誰と指しても負け続けるだけだった。

対局を申し込んだ時、私は弱いから相手にしたくない、
時間の無駄だと言い放ったクラスメイトがいた。
その言葉にカチンときた私は、さらに将棋にのめり込むようになった。
私が周りを巻き込んでいた事で、クラスが将棋ブームみたいな状況になった。
リーグ戦のようなものをやったりしていた。

気づくと私は、クラスでほとんど負けないレベルになっていた。
勉強らしい勉強をしたわけでもなく、ひたすら対局を重ねていただけで、
今となって考えると、単純に周りのレベルが低かっただけだと思う。
周りに自分より強い人間がいなくなると、すぐにつまらなくなって飽きてしまった。
この直後くらいに覚えた麻雀に興味が移ってしまった。

中二で将棋を覚えた私は、プロを目指すには遅すぎる事は当然理解していたし、
そこまで努力できるほどの才能がない事も知っていた。
自分より強い人は世の中にいくらでもいるが、張り合おうとは思わない。
でも、初心者に毛が生えたレベルよりは強いだろうという自信というか慢心があった。

『Fakers』の前身、『宝石発掘ゲーム』から目指していたコンセプト、
『将棋ほど実力差が勝敗に結びつがず、麻雀ほど運に左右されないゲーム』
これには、「将棋で強くなる気はない」し、「麻雀も勉強する気がない」から
努力せずに自分が一番になれるゲームを作りたい・・・
という、何とも消極的で都合のいい想いが込められていた事に気づいた。

そして話は戻り、将棋を覚えて1ヶ月の人間に負けた事で
自分の中で、強い人には勝てなくても仕方のないものではなくなった。
さらに1ヶ月後に再戦する事を約束し、人生で初めて、将棋の勉強を始めたのである。

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